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かわさき眼科

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当院院長がラジオセミナーを担当しました

かわさき眼科 川﨑史朗
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新聞・メディア掲載

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掲載誌 ウイークリーえひめリック
掲載号 2014年7月3日号
執筆者 川﨑史朗
タイトル 緑内障は視神経の病気

緑内障について、少し踏み込んだ話をしましょう。緑内障になると次第に視野が欠けていきます。では、どうして視野が欠けるのでしょうか?緑内障の本態は「緑内障性視神経症」という視神経が障害される病気です。視神経は眼球と脳をつなぐ神経で、眼球側では眼底全体に放射状に神経線維を張り巡らし、網膜とネットワークを築き、視覚情報を受け取って脳に送ります。

緑内障になると、主に眼圧により視神経線維とその複合体が障害されていき、障害部位に相当する視覚情報が途切れるため、視野が欠けていきます。しかし実際は視神経線維にある程度の余力があるため、軽度の障害では自覚症状はありません。早期の緑内障では、眼科で行う詳しい視野検査でも明らかな異常が検出されないこともあります。

ところが、最近普及してきた検査機器「OCT(光干渉断層計)」で眼底を撮影すると、数秒間で視神経線維とその複合体の厚みを計測し、早期でも障害部位を見つけ出すことが可能になりました。ただし、OCTでは緑内障の初期、中期、後期という病期の判定まではできないので、OCTの所見と視野検査などを併せて緑内障の診断は行われていきます。

検診で「視神経乳頭陥凹拡大」と指摘されたことはありませんか?これは緑内障の疑いを指しますので、一度眼科できちんとした検査を受けて下さい。

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掲載誌 愛媛新聞
掲載号 2014年1月14日号
執筆者 川﨑史朗
タイトル 視野が欠ける病気

車の運転免許の高齢者講習では視野検査が実施されるようになりました。
安全運転には、視力だけではなく、ある程度の視野も必要ということです。

視野とは「物の見える範囲」のことです。
片目で正面を見て、上方と鼻側は60度、下方70度、耳側100度が見える範囲で、両目で見ると水平方向は180度以上あります。
しかし、日常生活では中心の視野(0~30度)でほとんど事が足り、周辺の視野を意識することはまずありません。

今回紹介する「視野が欠ける病気」には、普段あまり意識しない周辺の視野から障害が始まることが多く、自分では気付きにくいところが厄介です。
放置すると失明に至る怖い病気もあります。それでは病気を紹介し、対策を講じてみます。

多くの方に知られた病気は緑内障です。緑内障とは、主に眼圧により視神経が障害されて視野が欠ける病気です。
慢性緑内障では、急にパサッと一部の視野が欠けるのではなく、ゆっくりと周辺の視野から欠けていきます。
よって、初期から中期に自覚症状が出ることが少なく、発見が遅れがちになります。

失った視野を回復させることは困難ですが、多くの場合、継続的に目薬の治療などを行えば、進行を遅らせることができます。
早期発見がとても大事です。

また新聞を20~30センチほど離して片目ずつで見て、何となくかすむところがあれば要注意です。早速チェックしてみましょう!

網膜剥離の場合も視野が欠けます。これは比較的急速に上や下から、影が広がるようにして視野が欠けます。
典型的には、初期症状として、ごみや虫が飛んで見える飛蚊(ひぶん)症が現れます。眼底出血も同様の症状を呈することがあります。

飛蚊症は加齢により誰にでも起こり得る症状ですが、病気の初期症状の場合もあります。
治療が必要な場合がありますので、飛蚊症が現れたなら一度眼底検査を受けましょう。

また同じ網膜の病気でも、加齢黄斑変性や黄斑前膜という病気は中心の視野に異常を来し、「見ようとしたところが見づらい」「波打って見える」という症状が現れます。
これらは障子など格子状の模様を見ることで気付きやすいです。

さらに視野が欠ける病気には、目の病気だけではなく、脳の病気もあります。
右半分が見えにくいとか、両外側が見えにくいといった症状がよく知られています。

普段私たちは両目を使って生活していますので、片目に異常があっても、補い合ってなかなか気が付きません。
早期発見のポイントは片目ずつチェックすることです。

ここに挙げたような症状がある場合には、早めに検診を受けて下さい。

掲載誌 アクリート
掲載号 2014年4月号
執筆者 川﨑尚美
タイトル はじめてのコンタクトレンズ

しっかりとした使用とケアが大切

さあ4月、新年度のスタートです。この時期に「コンタクトレンズ・デビュー」する人も多いでしょう。コンタクトレンズは、上手に使えば、快適な生活が送れます。しかし、一歩間違えば、後遺症が残るような、厄介な眼障害を招いてしまうこともあります。そこで、コンタクトレンズと上手に付き合うための基礎知識を紹介します。

レンズは、直接黒目(角膜)にのせるので、眼科での処方と定期検診が必要です。ハードとソフトの2種類の素材に分かれます。ハードの寿命は数年、ソフトは1日使い捨て、2週間頻回交換型、1カ月の定期交換型、1~2年ぐらい使用する従来型などがあります。いずれのレンズもしっかりとした使用とケアが必須ですので、処方時には必ず眼科で習って下さい。

通常、角膜は涙を介して必要な酸素を空気中から取り入れています。レンズをのせると酸素が通りにくくなり、目に負担がかかります。そのため、レンズの装用時間が長い場合や、しっかりとしたケアができていない場合に合併症が起こりやすくなります。酸素不足のため、本来透明な角膜に血管が侵入して充血がよくならなくなったり、細菌やアメーバが感染して角膜が濁り、透明に戻らなくなることもあります。

最近は、酸素透過性の高いレンズ素材も出ていますし、1日使い捨てや2週間頻回交換型が比較的清潔に保ちやすいと思われますので、眼科で相談して下さい。直接身につける下着は、毎日交換して洗濯しないと気持ち悪いですよね?直接目につけるレンズも毎日外した後と装用する前に、「こすり洗いとすすぎ」をしましょう。「面倒くさがりだけど、コンタクトしたいなあ」と思う人には、1日使い捨てをお勧めします。

少しでも異常を感じたら、無理せずにレンズを外し、眼科を受診しましょう。装用時間が長くならないように、眼鏡も必ず持っていて下さい。快適な生活を送るために、安全にコンタクトレンズを利用しましょう。

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掲載誌 ウイークリーえひめリック
掲載号 2012年3月15日号
執筆者 川﨑史朗
タイトル 虫が飛んで見える

虫のようなものが飛んで見える、捕まえようとしても、実際には、そこにいない。目を動かすとついてくる。
普段は気にならないが、白い壁を見ると見えてくる、というような症状はありませんか?
このような症状を「飛蚊(ひぶん)症」と言います。
「飛蚊症」は、ほとんどの場合が、加齢によって目の中にできる「濁り」が原因で起こる生理的なものです。
また、近視の人は、若くても起こります。誰にでも起こりうる現象で、眼内の濁りは病気ではなく、治療の必要はありません。
残念ながら、この症状が完全に消えることはありませんが、多くの場合、徐々に気にならなくなります。
しかし、中には厄介な病気の初期症状である場合があります。特に急に増えた場合は要注意です。

代表的な病気として、網膜剥離、眼内の出血、眼内の炎症性疾患(ぶどう膜炎)が挙げられます。
網膜剥離はレーザーや外科手術の適応となります。
また出血やぶどう膜炎も、放置すると悪化する病気ですので、程度に応じた治療が必要となります。
気になる症状があれば、一度、眼科で検査を受けて下さい。

飛蚊症の精査には、散瞳剤の点眼で瞳を開いて行う眼底検査が必要です。
痛くもかゆくもない検査ですが、散瞳すると、4~8時間はピントが合わず、見づらい状態が続きます。
眼科を受診する時は、可能な限り、車の運転をして行かないようにして下さい。

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掲載誌 リビングまつやま
掲載号 2011年7月23日号
執筆者 川﨑史朗
タイトル ~夏に気をつけたい、お子さんの目のトラブル~
視力の低下から、結膜炎、めいぼまで
視力の矯正は夏休みを利用して。かゆみや充血、炎症などの症状がある時は、早めに眼科に受診を

夏真っ盛りです。季節がら、目に関わることをご紹介します。

○視力手帳を渡された
1学期に入って間もなく視力手帳を手渡された子どもさんがいらっしゃると思います。3歳児検診・幼稚園検診・就学前検診での結果通知も同じです。多くの場合、近視・遠視・乱視などがその原因と考えられます。「まだ子どもに眼鏡をかけさせたくない」という声も、ときどき耳にしますが、眼鏡をかけて視力を矯正しておかないと、視力の発達・目の位置(眼位)・立体感覚(両眼視機能)に支障をきたす状態もあります。放置しないで夏休みを利用して眼科を受診して下さい。
○めやにが出る、結膜炎かな?

この季節に多いのは、はやり目です。とても伝染力の強いウイルス性の結膜炎で「流行性角結膜炎」といいます。これは、プールでの授業が始まると流行する学校感染症の1つで、快方まで1~2週間かかり、その期間は登校が禁止されます。典型的な症状は、「朝起きたら目が開かないぐらい多くのめやにが出て充血していた、数日後、片眼から両眼とも同じ状態になった」というもので、目薬で症状を抑えていきます。さらに、家族内での伝染を予防するため、目を触らない、タオルなど直接触れるものは分けて使用するといった対策が必要です。

また、「アレルギー性結膜炎」もよくみられます。多くの方に有名なものは、春先のスギ花粉によるものですが、夏場でも、イネ科の植物などに反応して、発症します。かゆみや充血がある場合には、目薬で症状を抑えるようにしましょう。

さらにプールで、水が直接目に触れることでアレルギーが引き起こされることもあります。そのような場合は、ゴーグルを使用することをおすすめします。

そのほかに、「めいぼ(ものもらい)」も似たような症状を引き起こすことがあります。典型的な症状は、眼瞼(がんけん・まぶた)が腫れて痛くなります。眼瞼の縁にある脂腺の炎症や感染が原因で、部位により「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」や「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」と呼ばれます。これは他人にうつったりはしません。多くの場合は、抗菌薬や炎症止めの目薬でおさまりますが、時には切開して膿を排出することもあります。コンタクトレンズをしている場合は、一時的に中止するほうがいいです。

○遊んでいて洗剤や薬品が目に入った
誤って、洗剤や薬品が目に入った場合の対応についてご紹介します。痛くても、慌てずに、すぐに流水でよく目を洗って下さい。十分間ほどを目安に、水道水で充分です。この処置が早ければ早いほどいいです。その後は、すみやかに眼科を受診して下さい。目の状態によって、さらに洗眼が必要な場合や、炎症止め・感染予防の目薬が必要な場合があります。
掲載誌 ウイークリーえひめリック
掲載号 2010年8月19日号
執筆者 川﨑史朗
タイトル 慢性緑内障(まんせいりょくないしょう)について

「最近、目がかすむようになったので眼科に行ったら、ずいぶん進行した緑内障といわれた。別に痛いこともなかったのになあ…」、気付いた時には視野(しや)が欠けている、これが慢性緑内障の怖いところです。

緑内障とは眼圧(がんあつ)(正常範囲は21mmHg未満)により視神経(ししんけい)が障害されて視野が欠ける病気で、40歳以上の20人に1人の割合で発症しています。
症状の出方により急性型と慢性型に分けられます。急性型は眼圧が50~60mmHg以上に上昇し、かすみや痛みを伴いますが、慢性型は眼圧が正常~30mmHg程度で痛みはありません。
さらに初~中期の視野障害は自覚症状(じかくしょうじょう)に乏しく、受診が遅れがちになります。
残念ながら、いまの医学では、いったん緑内障で失われた視野はどんなに治療をしても回復はしません。しかし、眼圧を十分に下げる治療でその進行は抑制できます。
特に慢性型の1つである正常眼圧緑内障(せいじょうがんあつりょくないしょう)は、眼圧が10mmHg台と正常範囲内であっても視野障害が進行します。その場合でも、さらに低めに眼圧を保つことがより良い治療といわれています。おもな治療方法は毎日、緑内障の目薬をさすことですが、レーザーや手術が必要な場合もあります。
近年、さまざまな点眼薬が開発され、多くの方の視野を守ることができる時代となりました。早期発見のために40歳を過ぎれば、年1回程度の眼科検診をお勧めします。